自然のしくみを利用するNP式土壌菌浄化法
土壌菌を利用しての浄化法は今でこそ一般的になりましたが、その草分けは、日光プラント工業株式会社です。
1983年、アメリカの排水処理に利用されている土壌菌に注目し、日本での排水処理に、その土壌菌を導入しました。
NP式土壌菌浄化法として、低コストで高効率の排水処理が可能になりました。
NP式土壌菌浄化法の特徴
土壌菌の特徴
NP式土壌菌浄化法で採用している土壌菌は、7種類のバクテリア(バチルス・シュードモナス・ニトロモナス・ニトリバクター・セルロモナス・エアロバクター・ロードシュードモナス)より構成されています。
※これらのバクテリアは、広範囲に有機物(たんぱく質・脂質・糖質など)を代謝します。また、お互いの代謝物質を栄養源にして増殖し、補い合いながら排水処理を行うので有機物質の分解効率が高いという特徴があります。
安定した処理水質
●これらの土壌菌は有機汚濁物質(特に油脂分)の分解に非常に有効なため、処理水質が安定します。
●土壌菌を浄化槽に応用すれば、3次処理がなくてもBODを10ppm以下にできます。
●難しいといわれている厨房排水が原水の場合でも、3次処理なしで中水処理に成功しています。
<汚水処理に活躍する土壌菌>
土壌菌は汚水中のたんぱく質、脂質、
でんぷんなどを代謝して増殖を行います。
<汚水処理を補助する原生動物>
排水処理には様々な原生動物も関与し、
汚水を浄化します。
<透き通った処理水>
土壌菌投入により、有機物の分解効率が
高まるため、処理水質が安定します。
処理水は非常に透き通っています。
1.水道料金・下水道料金の節約
●NP式土壌菌浄化法による中水造水コストは、1㎥あたり100円以下が可能です。
●それに対し東京の水道料金は水の使用量によりおおむね1㎥あたり130~415円、下水道料金は1㎥当たり110~345円掛かります。
●そのため水を大量に使用する建物には、中水施設の設置をお奨めいたします。
2.イニシャルコストの低減
●排水処理の工程を簡素化することにより設置スペースが小さくできます。そのため、建物内の有効面積が大きくとれます。
●余分な機械設備と配管設備を省略できますので、イニシャルコストが低減できます。
3.ライフサイクルコスト(LCC)の低減
●排水処理の汚泥発生率は一般的に、除去したBOD成分の40~60%といわれておりますが、NP式の土壌菌を利用した排水処理施設では10%以下となっております(現場での汚泥処分量から推定)。
●発生汚泥量が非常に少ないため、産業廃棄物処分費を大幅に軽減できます。
●余分な機械設備と配管設備が省かれており、設備改修にも費用が少なくてすむため、ライフサイクルコスト(LCC)が低減できます。
■手軽に持ち運びができる
●一般的な排水処理は自然発生で増えるバクテリアを利用するか、他の排水処理施設からの種汚泥(バクテリア)を利用します。
●NP式の土壌菌はポリ容器に入れて、手軽に持ち運びできますので、排水処理施設の立ち上げ時・復旧時に威力を発揮します。
■臭気が少ない
●土壌菌の中には臭気除去に有効なバクテリアが含まれております。したがって処理が進むにつれて不快な臭いはほぼ分解されます。